クワガタ・カブトムシ飼育の温度・湿度・置き場所

クワガタやカブトムシは夏の昆虫ですが、閉め切った室内や直射日光による高温には強くありません。

次の範囲を目安に管理してください。

ケース周辺の温度 管理の目安
20~26℃ 安全に管理しやすい温度
27~28℃ 長時間続かないよう注意
29℃以上 冷房などの暑さ対策を始める
30℃以上 長時間続けない
35℃以上 命に関わる危険な高温

一般的な国産クワガタや国産カブトムシでは、20~26℃程度を基本の管理温度とすると安定させやすいでしょう。飼育実績では15~27℃程度が管理範囲として示され、夏場は28℃程度までを目安とする考え方があります。

温度おんどは20~26℃を目安にする

飼育ケースの周辺温度は、20~26℃程度を目安にします。

国産カブトムシの飼育でも、23~25℃前後が管理温度として使われています。

27~28℃になったからといって、すぐに死亡するわけではありません。しかし、高温が長時間続くと体力を消耗しやすくなります。

29℃を超える場合は、エアコンを使用するなどして、部屋全体の温度を下げてください。

30℃以上が続く環境は、安全な飼育温度とは考えない方がよいでしょう。

種類によって適温は異なる

20~26℃という基準は、一般的な国産クワガタや国産カブトムシを飼育するための目安です。

次のような種類では、さらに低い温度が必要になることがあります。

  • ミヤマクワガタの仲間
  • 高地に生息する種類
  • 冷涼な地域に生息する外国産種
  • 高温に弱い菌糸を使用している幼虫

外国産のクワガタやカブトムシを飼育する場合は、購入前にその種類の適温を確認してください。

直射日光ちょくしゃにっこうを当てない

飼育ケースは、直射日光が当たらない室内に置きます。

窓際では、室温がそれほど高くなくても、ケース内部だけが短時間で高温になることがあります。

次の場所には置かないでください。

  • 日当たりのよい窓際
  • ベランダ
  • 車内
  • 屋外の物置
  • 日中に高温になる閉め切った部屋
  • テレビや冷蔵庫など、熱を出す家電の近く

カーテン越しでも、日差しが強く当たる場所は避けます。

ケースの近くで温度を測る

温度計は、部屋の壁やエアコンの表示だけではなく、飼育ケースの近くに置きます。

棚の上段、窓の近く、床付近では、それぞれ温度が異なることがあります。

複数のケースを棚で管理している場合は、特に温度が上がりやすい上段を確認してください。

温度計は、最高温度と最低温度を記録できるものが便利です。

エアコンで部屋全体を冷やす

夏場の温度管理には、エアコンで部屋全体を冷やす方法が安定しています。

エアコンの設定温度と、飼育ケース周辺の実際の温度は一致するとは限りません。必ず温度計で確認してください。

冷風をケースへ直接当てると、急激な温度変化やマットの乾燥が起こります。

エアコンや扇風機の風は直接当てず、部屋全体の温度を調整します。

保冷剤を直接当てない

保冷剤を飼育ケースへ直接当てると、一部分だけが急激に冷えることがあります。

また、保冷剤が溶けた後に温度が急上昇し、温度差が大きくなる可能性があります。

保冷剤を使う場合は、発泡スチロール箱などの外側の空間を冷やし、ケースや個体へ直接触れないようにしてください。

保冷剤だけに頼らず、温度計で実際の温度を確認することが必要です。

マットは乾燥させすぎない

成虫用のマットは、完全に乾燥させないようにします。

マットを握ったときに軽くまとまり、水が染み出さない程度が一つの目安です。

表面が少し乾いているだけで、毎日霧吹きをする必要はありません。マットの内部まで確認してから加水してください。

水を入れすぎない

湿度を保とうとして水を入れすぎると、ケース内が蒸れます。

次の状態は、水分が多すぎるサインです。

  • ケースの底に水がたまっている
  • マットが泥状になっている
  • ケース内に大量の結露がある
  • 強い臭いがする
  • カビやコバエが増えている

水分が多すぎる場合は、乾いたマットを混ぜるか、新しいマットへ交換します。

湿度しつどは数字だけで判断しない

クワガタやカブトムシの飼育では、ケース内の湿度を特定の数値へ合わせ続けるよりも、マットの状態を確認する方が実用的です。

初心者は、次の2点を基準にしてください。

完全に乾燥させないこと。水がたまるほど濡らさないこと。

湿度計の数値だけでなく、マット、結露、臭い、カビの状態を確認します。

通気つうきを確保する

ケースを完全に密閉すると、熱や湿気がこもります。

反対に、通気穴が大きすぎると、マットが乾燥しやすくなります。

昆虫飼育用のケースを使用し、通気穴がマットやシートでふさがれていないか確認してください。

幼虫と菌糸瓶は特に高温へ注意する

幼虫、菌糸瓶、発酵マットも高温に弱いため、成虫と同様に20~26℃程度を基本とします。

高温になると、菌糸の劣化やマットの再発酵が起こることがあります。再発酵したマットは、室温よりも内部温度が高くなる可能性があります。

マット交換や加水の後に熱を持っている場合は、すぐに幼虫を入れず、温度が落ち着いていることを確認してください。

毎日の確認項目

飼育ケースを確認するときは、次の点を見ます。

  1. ケース周辺が20~26℃に収まっているか
  2. 29℃以上になっていないか
  3. 直射日光が当たっていないか
  4. マットが乾燥しすぎていないか
  5. ケースの底に水がたまっていないか
  6. 結露、カビ、強い臭いがないか
  7. 通気穴がふさがっていないか

迷った場合は、20~26℃、直射日光なし、乾燥させすぎず水浸しにしないという状態を目指してください。

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